東洋医学のあれこれ

近年「東洋医学」というキーワードが少しずつ世の中に浸透してきました
私たち現代人は現代医学(西洋医学)の世界観を身につけこの世に誕生し、西洋医学化された世の中で人生を全うします

西洋医学ナイズされた現代人からすれば、東洋医学はどこか神秘的な医学・哲学であり、その神秘さに可能性を見出してくれるようです

しかしながら、鍼灸師も含め、東洋医学をキーワードに商いを行う施術者・講師・インストラクターの大方は、西洋医学の世界観の中で東洋医学の知識を身につけています。
東洋医学の世界観で東洋医学の知識を身につけることは、現代では、並大抵の努力では到底及びません。目の前で起きている全ての現象を東洋医学の世界観のみで見ることは、毎日の意識とブレない鍛錬が必要です

そんなことを思いながら、このページでは「東洋医学のあれこれ」を綴っていきたいと思います

 

西洋医学と東洋医学はまったくの別物

東洋医学を学ぼうとすると、まず障壁になってくるのが西洋医学との混同です。セミナーや書籍等で、東洋医学を学ぼうとしているのに、西洋医学のキーワードが出てきて、いつの間にか西洋医学をオーバーラップしながら、東洋医学を学んでいる。これが現実です。

東洋医学を学んでいるのに、都合のいいタイミングで「自律神経の乱れ」なんて言葉が出てきます。それらは皆、東洋医学を学ぼうとしているけども、西洋医学を学んでいます。

仮に、「自律神経の乱れ」というワードを正すとしたら、

・陰陽の変調がおこっている
・氣滯がおこっていることで人に八つ当たりしてしまった

など、東洋医学マインドのみで、世の中のあらゆる現象を捉えていきます

そうなるためには、まず、最低限の東洋医学の現象を表す「言語」があるので、それらを頭に入れて、
目の前で起こっているあらゆる現象に、どの言語が当てはまるのか日々鍛錬し繰り返していきます

例えば、

電車内のトラブルを見たら、ストレス社会だから「氣滯(きたい)」を起こしている人が異常に多いんだ

これまで当たり前だったコンビニの24時間営業は、ここ最近営業時間を短くしているのは、
物事は行き過ぎると「陰陽は転化」するんだ