流行りの「空咳」の原因と「咳」を和らげる方法
10月初旬は30度を超えていましたが、一気に秋めいて、ぐんと気温が下がりました。院内の湿度計を見ても、20〜30%を計測しており、空気も一気に乾燥してきたことを感じる日々です
日本の気候は、一年通して忙しいですね、、、
さて、乾燥してくると、漏れなく「空咳」に悩む方が多くおられます。コロナやインフルエンザ、一般的な感冒でも、空咳だけ残ってしまい、1ヶ月近く「コホン、コホン」としてしまう方もいるようです
東洋医学では、「今、出ている症状」は一つ前の季節の影響という概念があります
特に今年は、記憶を消したいくらいの超猛暑でした。皆さまの体もグッタリ。そして夏の暑い日に、冷飲しまくった胃腸は冷え冷えで、抵抗力は限りなく低くなっていることが予想されます
本来であれば、少しくらい喉が乾燥しても、からだ全体の気血(エネルギー)の巡りがよく、胃腸も冷えきっていないのなら、胃の内膜の温もりは、気管や喉の粘膜を潤してくれますが、おおかたは叶わない内臓の状態と思われます
そして、病院の咳止め薬は、症状を押さえ込む薬です。薬が切れた途端、咳が再開してしまう方もいます
もし長く空咳が続き苦しいようなら、本質に目を向けて、まずは自分の体の芯は冷え切っていることを自覚します
食事を温かい物(うどん・味噌汁)を中心に切り替えます。生野菜やフルーツは一旦ストップ。脚、足先が冷えないように気をつけます。とにかく温活です
就寝の際も、喉周りに少し大きめのタオルを被せて、外気から守ってあげると良いです
一見遠回りの養生に見えても、日に日に調子が良くなるのを自覚できます
このようなケースで鍼灸治療も頼りになります
冷え切った胃腸を温め、全身の気血を巡らせ、空咳が出にくくなるような鍼灸が施せます。鍼灸は肩こり、腰痛のイメージが先行していますが、空咳のような掴み所のない症状こそ、鍼灸の真骨頂です
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