胸郭出口症候群(腕の痛み・しびれ・だるさ)の原因と鍼灸治療について -渋谷代官山鍼灸室-

現代では
パソコン・スマホを中心とした仕事が増え
世の中が一層便利になった代償として

肩こり・首痛の範疇を超え
「腕の痛み・だるさ・しびれ・力が入らない」
などの症状に苦しむ方が急激に多くなりました

ここでは胸郭出口症候群による原因・症状、
そして鍼灸治療について記したいと思います

どうぞ皆さまご参考にどうぞ

最近は肩こりに加えて、腕がだるくなっちゃう・・・手にも力が入らない・・・なんでだろう

 

目次

胸郭出口症候群とは

「胸郭出口」とは・・
  ●主な胸郭出口は3つ(斜角筋隙・肋鎖間隙・胸郭と小胸筋隙)

胸郭出口症候群はどんな症状になるの?

胸郭出口症候群(腕の痛み・だるさ・しびれ)はどんな鍼灸治療をするの?
  ●鍼灸の治療回数の目安
  ●前斜角筋・中斜角筋の針治療
  ●鎖骨下筋と小胸筋の針治療
  ●鍼灸と併行して運動療法は必須です

 

 

胸郭出口症候群とは

首・胸の周囲を通っている「神経」「動脈・静脈」が

姿勢不良などで常に圧迫され

血液循環が悪くなったり
神経伝達が悪くなったりすることで

首・肩・腕(上腕)・二の腕にかけて
痛み、しびれ、だるさ、力が入らない、手が冷たくなるなどの
症状が出てきます

これらを「胸郭出口症候群」といいます

また、広義の意味で
頸肩腕症候群(頸肩腕痛)と表現されるケースもあります

頸肩腕症候群(頸肩腕痛)の記事はこちら

夕方になると腕がだるくてマウスが押せない・・・。それ胸郭出口症候群かもしれません

 

「胸郭出口」とは・・

胸郭出口とは首と胸の周囲にある通路です

この通路は、「神経」と「動脈・静脈」が通り
首や肩を通って、指先まで栄養などを運びます

 

●主な胸郭出口は3つ(斜角筋隙・肋鎖間隙・胸郭と小胸筋隙)

上の図に⭕️が3つあります
上から順に

・斜角筋隙
・肋鎖間隙
・胸郭と小胸筋隙

と言われています

よーーーーーく見ると、
これらの通路に神経・血管が通っているのがご覧なれます

本来、胸郭出口を通る「神経」「動脈・静脈」は
充分な通路が確保されていれば
圧迫されることはありません

 

しかし
デスクワークやスマホを見る前屈みの姿勢は
首が鳩のように前に出て
肩も前に入り、常に筋肉を縮めることで通路を塞いでいます

首が前に出て、肩も前に入り込む姿勢は神経・血管の通路を塞いでしまう・・・

 

胸郭出口症候群はどんな症状になるの?

デスクワークなど長時間の同じ姿勢で
姿勢不良になりやすい方に起こりやすいです

特に

・首が凝る、首が気持ちわるい
・肩こりが酷くなる
・肩がだるくなる
・二の腕が痛む、ジンジンする
・手に力が入らない
・マウスをクリックできない
・手のひら、指先が冷たくなる(圧迫側だけ冷たくなる)

まだまだ上げれば切りがなさそうですが
ざっとこのような症状が出てきます

ついつい首元に手がいき首をつねってしまう・・・。無意識の胸郭出口症候群のサイン

 

胸郭出口症候群(腕の痛み・だるさ・しびれ)はどんな鍼灸治療をするの?

姿勢不良により「神経」「動脈・静脈」の通路を妨げるのは周囲にある筋肉たちです

鍼灸治療では肩こり・首痛の際の針に加えて
胸郭出口を塞いでいる筋肉に直接、針をしていきます

しかし、これらの筋肉は良く知られた表層にある筋肉ではなく、
神経や血管を通すため深層にある小さな筋肉になります

そのため、正しい医学知識と安全な鍼灸技術が求められます

●鍼灸の治療回数の目安

5回〜

症状の程度によりますが重症化している時は
数回の治療ではなかなか改善しませんが

回を重ねるごとに腕の痛み・だるさが取れだします

 

●前斜角筋・中斜角筋の針治療

最も胸郭出口症候群で圧迫・緊張している筋肉たちです

 

●鎖骨下筋と小胸筋の針治療

マイナーかも知れませんが、神経・血管を圧迫している筋肉たち

 

そして先述したように
これらの筋肉と併せて肩・首周囲の筋肉にも針をしていきます

●鍼灸と併行して運動療法は必須です

鍼灸で筋肉を緩めて緊張が取れて来たら
併行して運動療法を行います

・首の運動
・胸を開く運動

を鍼灸治療と併せて行っていきます

また、デスクワーク時などの姿勢不良を正すために
机、椅子の見直しが必須です
プラスして
ご自身の姿勢を普段から正してもらいます

これらの努力がない限り、針治療のみ頼りになった場合
結果が得られにくいのを感じます

胸郭出口症候群(腕の痛み・しびれ・だるさ)の鍼灸治療はこちら
↓  ↓  ↓
痛みの針治療(ぎっくり腰・腰痛・寝違え・頭痛・肩凝り等)

★メニュー表はこちら