慢性肩こりで、肩がきもち悪くなったり、吐き気がしたり、頭痛になる方がいます
現代ではスマホ・パソコンの長時間利用から
誰もが避けられない時代となりました
このページでは、慢性肩こりの原因と鍼灸治療について書いていきたいと思います
どうぞご参考にしてください
目次
肩こりと症状について
肩こりの原因となる筋肉が
なんらかの原因で圧迫され血流障害がおき
不快な症状がおこることを「肩こり」といいます
さらに、肩まわりの筋肉が長期間に渡って圧迫されると
筋肉にある細かな神経が持続圧迫されることで
感覚が一時的に麻痺することあります
このような状態は、マッサージを受けて強く押されても何も感じないという
極めて慢性肩こりで症状が酷い部類になります
主な慢性肩こりの症状は
・肩がこわばる
・肩が重くて何かがついているみたい
・肩が固くてきもち悪い
・肩こりから頭痛がする
・吐き気がする などです
また、慢性肩こりから範囲が広がり、首の痛みに繋がったり
腕などに痺れをきたすこともあります
この症状については、別ページで解説しています
①頚肩腕症候群(首・肩・腕・指先にかけての症状)の原因と鍼灸治療について
②胸郭出口症候群(腕の痛み・しびれ・だるさ)の原因と鍼灸治療について
慢性肩こりの原因と起こりやすい人
代表的な慢性肩こりの原因は、姿勢不良です
パソコンやスマホをみる姿勢は、首と肩まわりの筋肉を圧迫し
筋肉にある血管と神経を圧迫します
また、巻き肩の癖のある方
ワイシャツなど首まわりのタイトな洋服を着ている方
素材の重たい洋服を着ている方
このような方にも、肩まわりの筋肉を圧迫するため
慢性肩こりになりやすくなります
慢性肩こりがつづくメカニズム
先ほど肩こりになる原因は
肩まわりの筋肉が血流障害をおこして
筋肉が固くなることで肩こりになると書きました
次に、慢性肩こりがつづくメカニズムは
「肩がこっている」という状態を
筋肉にある感覚神経がキャッチし
背骨の中にある脊髄(せきずい)を通って
最終的に脳が
「肩がこっている」という信号を継続的に受け取っているためと考えられています
脳は「凝り・痛みの信号」を長期間に渡って受け取り続けるため
当然、脳から首・肩に送る信号も
緊張信号となり、さらに肩こりは悪循環となっている、これが慢性肩こりです
そのため慢性肩こりの方は
マッサージを受けてもその場はラクになるけど
すぐに肩こりがはじまるというように
脳から首・肩への緊張信号は、消えていない状況が続いているのです
肩こりの鍼灸治療について
一般的に鍼灸で肩こり治療をしていくには
凝りが強い筋肉へ針をしたり
針と電気治療器(パルス)を用いたりします
しかし、症状の軽い肩こりであれば十分効果がでますが
長年続く慢性肩こりの場合
単純に凝りの強い筋肉へ針をしてもなかなか改善されません
そこで慢性肩こりの原因となっている筋肉を支配している
神経根を狙って針をしていきます
慢性肩こりの筋肉は、全て頚椎から神経がでてきて運動と感覚をつかさどります
頚椎と頚椎から神経が出てくるところを「神経根(しんけいこん)」といいます
首から出る神経は
首の前側から出て、そこから肩の筋肉に伸びていきます
神経で一番障害を受けやすいのが「神経根」である、神経の出入り口です
それが赤マル部分です
ここに針を近づけていくことで
神経圧迫がとれやすくなり
脊髄から脳へおくる信号が正常になります
また、正常な信号を受け取った脳は
脳から首・肩へ送る信号も、緊張信号から正常信号と変化していきます
長年悩んでいる慢性肩こりの方は
このような鍼灸治療によって大幅に改善されていきます
そして、とても大切なことは
併行して姿勢不良を改善することです
癖になっているご自身の生活を見直すことがとても大切です
神経根の針治療と姿勢改善
これを併せておこなうことで肩こりが必ず良くなります
慢性肩こりの鍼灸治療はこちら
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痛みの針治療(腰痛・ぎっくり腰・頭痛・首痛・肩凝り等)