アゴの痛みによって
咀嚼(噛むこと)や口が充分に開けられない方
けっこう多いですよね・・・
今回は、顎関節症の原因や
鍼灸治療の有効性について書いていきたいと思います
どうぞ皆さまご参考にしてくだい☺︎
目次
顎関節症はどんな鍼灸治療をするの?
①顎関節周囲への局所治療
②交感神経の高ぶりを抑える全身鍼灸治療
顎関節症ってどんな症状なの?
・口を開けると顎が痛い
・咀嚼(かむこと)が痛くてできない
・口を開閉すると顎が外れた感じがする
・顎を動かすとカクカクしたり、バキバキと音がする
このように顎の関節周囲の炎症による痛みや不具合を
「顎関節症」といいます
男女比は女性が2倍ほど
顎関節症になりやすいと言われています
特に20〜30代(40代前半も)に起きやすい傾向です
顎関節症は何が原因なの?
歯ぎしりや食いしばりによって
常に顎の関節へ負担がかかっていたり
常にストレスによって緊張していることで
歯を噛み締めていたりなど
原因は多岐に渡ると言われています
また夏場に顎関節症は増えることがあります
就寝時にエアコンなどの冷気で、首や顎の周囲が冷えてしまいます
その結果、顎周りの筋肉がカチコチになり
顎関節の動きも悪くなり痛みが起こります
就寝時、首・顎にバスタオル等を被せて寝ると
冷えからの痛みが防げます
顎関節の構造について
顎関節は
下顎窩(側頭骨の一部)と下顎頭(下顎骨の一部)で構成されています
この関節の隙間には「関節円板」というクッションが存在し
口の開閉をスムーズに行ってくれます
顎を動かすとバキバキと音が鳴ったり
ガクッと外れた感じがある方は
この関節円板が正しい位置に収まっていないことが考えられます
また顎関節には関節をつなぐ靭帯や
関節を守る関節包など軟部組織があります
これらが傷害を受けていても痛みの原因になります
顎の筋肉について
顎関節症に関わる筋肉で最も重要視されるのは
・咬筋
・側頭筋
の2つです
これらの筋肉が疲労していたり
クーラーで冷えてしまうと痛みの原因になります
顎関節症はどんな鍼灸治療をするの?
渋谷代官山鍼灸室では
大きく分けて2つの鍼灸治療を併行いたします
①顎関節周囲への局所治療
顎関節の隙間に針を入れていくことで
・筋肉の緊張緩和
・軟部組織(靭帯・関節包)や関節円板(関節のクッション)の回復支援が行えます
お灸も使って筋肉と関節の緊張をとっていきます
②交感神経の高ぶりを抑える全身鍼灸治療
噛み締め・食いしばりを併発していると
常に顎へ負担がかかり痛みの原因になります
本来「噛み締める」という行為は、食べ物を咀嚼するときに自らの意思で行いますが
噛み締め・食いしばりが無意識で起こるようであれば
交感神経の高ぶりを意味しています
このような時は全身のツボを使い
副交感神経を高めるための鍼灸治療を行います
(心身がリラックスできると、噛み締め・食いしばりの頻度が減り、顎関節へのストレスが減ります)
その他、ご自身でできる簡単な顎のマッサージをお伝えしています
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お顔の針治療(顔面神経麻痺・三叉神経痛・顎関節等)