PCOS(多嚢胞卵巣症候群)って聞いたことありますか?
この病気に悩まれている方は、少なくありません
ここではPCOS(多嚢胞卵巣症候群)について解説していきます
また、女性生殖器に関わる病気を、どのように鍼灸で治療をしていくのかを載せていきたいと思います^^
目次
PCOS(多嚢胞卵巣症候群)の鍼灸治療について
●鍼灸の治療期間の目安
●鍼灸治療の方針について
●体質の分類について(脈診・腹診をメインに)
PCOS(多嚢胞卵巣症候群)ってどんな疾患?
無月経・月経不順・肥満傾向・ニキビが増える・体毛が増えるなどを主症状とする疾患です
軽度の症状の方も多く、多くの方が気づかれていないようです
PCOS(多嚢胞卵巣症候群)は何が原因?
原因は不明とされていますが
排卵に関わるホルモンバランスとも言われています
ホルモンバランスが乱れ排卵がおこらず不妊の原因になることも報告されています
(※必ず妊娠するのが難しいというわけではありません)
また、PCOS(多嚢胞卵巣症候群)の方で、肥満や血糖値の問題を抱えていて
インシュリン(膵臓から分泌されるホルモン)の治療をされている方もいます
PCOS(多嚢胞卵巣症候群)の鍼灸治療について
私の経験上、
治療が上手くいった方もいれば、上手く改善しなかった方もいます
しかし、可能性があるのであれば、鍼灸に望みを賭けてみる価値はあります
●鍼灸の治療期間の目安
PCOSの鍼灸治療は長期の治療期間が必要です
少なくとも6ヶ月を週1〜2回を目安に、
可能であれば1年を見越して治療を開始します
もちろん病院の治療と併行していきます
また、治療を受けていない日は、ご自宅でお灸を据えていただきます
その方の体質に合った適切なツボにマークをつけますので
そちらに毎日お灸を据えてもらいます
中々根気のいる作業ですが、、
ご自分の体を愛でながら気持ちを込めてお灸してくださいね^^
●鍼灸治療の方針について
「PCOSだから、このツボ」というような
条件反射的な治療であってはいけません
鍼灸医学は東洋医学です
私たち人間は、動物の一員であると考え、
いかに自然界とマッチして生きていけるかを体現します
夏なのに脈診をしたら体が冬の体であったり
冬なのに脈診をしたら体が夏の体であったりした場合
自然界とのミスマッチを起こしていると考え、
結果、
「病気」という体の反応がPCOSであると解釈していくのが東洋医学(鍼灸医学)です
そのため一人一人の体の状態は
他の誰にも代替えできるものではありません
●体質の分類について(脈診・腹診をメインに)
脈診と腹診をメインに体質の分類を行います
ここでは詳しい説明は割愛し述べていきますが、、
・脈が浮いているのか沈んでいるのか
・脈が流れているのか流れが悪いのか
・脈の生命力が強いか弱いか
・脈が四季とマッチしているのか
・皮膚の硬さ柔らかさ、ざらつきがあるのか
・腹部の弾力や気になる凹みはあるのか
・下腹部(卵巣や子宮周囲)に気になる熱感や皮膚異常はあるのか
などなどを大まかに診ていきます
また併せて治療中は普段の過ごし方や
幼少期からの生活パターン、ご家族のことなど治療に必要なことはお聞かせいただき、
PCOSという症状だけに捉われず、
心身全体を東洋医学ならではの世界観で、ダイナミックに診察していきます
基本的には背中のツボを中心に治療となります
背中のツボは、体のエネルギー(東洋医学では正気(せいき))を高める絶好のエリアです
しかしながら、背中のツボの数はとてつもなく多く、慎重なツボの選定が必要です
先述したように、体質分類で行う脈診・腹診でツボを決めていき
適宜、鍼とお灸で体のエネルギーを必要なツボに集めながら治療していきます
PCOS(多嚢胞卵巣症候群)の鍼灸治療はこちら
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