首のヘルニアで苦しむ方が多くおられます
手術を検討している皆さま
手術を回避して他に何かできないかと模索している皆さま
そのような方に参考にしていただきたいです
このページでは、首のヘルニアについてと
針で何ができるのかを書いていきたいと思います
どうぞ皆さまご参考にしてください
目次
頚椎椎間板ヘルニアとは
首の骨と骨の間にある椎間板の髄核(ずいかく)が
過度なストレスや加齢によって
変性をおこすことで飛び出し神経に触れてしまい
首の激しい痛みや上肢(二の腕・前腕・手・指)への痺れがおこる症状を
「頚椎椎間板ヘルニア」といいます
ここで勘違いしたくないのは
上肢への痺れがあるからといって「ヘルニア」ではありません
椎間板の編成がなくても
スマホを長時間眺める動作を続けることで
首の周りの筋肉は過緊張をおこし
神経が一時的に圧迫されることで上肢への痺れがおこります
上肢への痺れ=ヘルニア ではありません
頚椎椎間板ヘルニアの確定診断は、MRI診断が必須となっています
その他、造影剤・CT検査を用いることがあります
頚椎椎間板ヘルニアがおこりやすい人とは
男女差 男性>女性 3:1
男性に多く見られます
年齢は20代〜70代まで幅広いですが
30代〜50代が最も多い
また血流障害を招きやすい喫煙者
過度に頚椎(首の骨)や椎間板にストレスがかかりやすい職業
例えば、ラグビーやアメリカンフットボールのコンタクトスポーツ
常に首を上下に動かす窓拭き作業
ネイリストのように常に首を下に向けて椎間板を圧迫している職業に多くなります
普段の生活で気をつけたい姿勢として
スマホを眺める姿勢があります
このような姿勢が続くことは
ヘルニアを招く近道となってしまいます
頚椎椎間板ヘルニアの症状
強い首の痛み(痺れではなくて首自体の痛み)
上肢への痺れ(二の腕・前腕・手・指先)
指先の麻痺
腕の筋力低下(神経が圧迫され続けると筋肉は正常に動かすことができなくなり筋力が低下する)
頚椎椎間板ヘルニアの鍼灸治療について
初めに
鍼灸の説明をしていく前に、大切なことを書いていきます
ヘルニアの大きさや飛び出し方によって異なりますが
ヘルニアの60%以上は、体内に吸収されて小さくなっていくことが分かっています
この現象を「自己回復」と呼びます
もともと人間には「自然治癒力」という素晴らしい機能があります
変性を起こしている椎間板は
ヘルニア周辺の代謝が活発であればあるほど
元に戻ろうと栄養を吸収し、不要な老廃物を外に逃し
元の形に戻ろうとする自然治癒力が強く働きます(逆に代謝が低いと「自己回復」はしづらい)
修復期間は、平均して3ヶ月〜6ヶ月必要となります
修復期間に針を取り入れることで
より椎間板の周辺組織の代謝が活発になり、修復スピードが上がっていきます
そもそも、椎間板自体には、栄養を届けてくれる「毛細血管」は存在していなく
椎間板の自己治癒力はありません
しかし、椎間板の周辺組織には、大切な神経と動脈がかけ巡っており
この神経と動脈を活発化することで、間接的に椎間板を修復することができます
そこで鍼灸治療では
椎間板の周辺組織に針を近づけていくことで
神経は信号をだし
脳への「修復フィードバック」をかけてくれるのを狙います
言わば頚椎椎間板ヘルニアの「針」は、このフィードバックを狙った治療一択となります
鍼灸治療の頻度は
最初の3ヶ月は1週間に1〜2回
残りの3ヶ月は2週間に1〜2回を目処に治療していきます
針によって刺激を受けた椎間板の周辺組織は
治療を重ねるほど脳への「修復フィードバック」を続け
速やかに修復がすすみ、悩みの症状が消えていきます
これは一般的な腰の筋肉を狙っておこなう針治療とは全く違います
腰周辺の筋肉が緩んだとしても、
残念ながら、椎間板の代謝を活発化するものではありません
椎間板の近辺に針を近づけていく「修復フィードバック」を促す治療が必要です
針治療を続けていくと椎間板周囲の代謝があがり
痛みも徐々に消えていきます
痛みが消えてきたら頚椎の自己矯正をします
毎晩、寝る前にタオルを丸めて首の後ろに入れて
首の弯曲(前弯)ができるように5分間自己矯正します
針治療と併行して自己矯正することで
首の前弯カーブが戻り椎間板の圧迫がよりなくなります
針と自己矯正を併行しながら3ヶ月〜6ヶ月かけて進めていきます
頚椎椎間板ヘルニア・頚椎症の鍼灸治療はこちら
↓ ↓ ↓
痛みの針治療(ぎっくり腰・腰痛・頭痛・首痛・肩こり等)