2023-04-16
排卵痛(卵巣の腫れ)から来る腰痛を、鍼灸で緩和する(20代女性 患者)
先日わざわざ電車を乗り継いで、腰痛の女性がお見えになりました
予約の電話の際、腰痛ならお近くの治療院を探されてはどうですか?と聞いたところ、
どうやら婦人科からくる腰痛の気がするので診てほしいと。
彼女が入室した時は、歩くのも大変辛そうで、
壁に手をつきながら歩く様子でした。
仰向けになり腹部を触りましたら、左の卵巣が腫れている様子が伺えました。
また、脈診により、脈の力が弱く、沈んでいる(なかなか脈に触れられない)ので、
陽気が上がる春っぽさが全く伺えません(体が季節に追いついていない)。
少し専門的になりますが、
下焦(お腹から下のこと)に正気(エネルギー)が足りず、悪いものが滞っている様子でした。
この様な場合は、腰痛でも腰に針をしただけで良くなることは少なく、
仰向けのまま、鍼と灸で、お腹と下腿・足首周囲のつぼを使って上手にエネルギーの流れを作ってあげます
治療から20分ほど経ち、一度起き上がっていただくと、おおかた腰の痛みは取れていました。
あとはうつ伏せになって、適宜、鍼とお灸をやれば完了です
入室時、動揺していた気持ちも、落ち着きを戻し、笑顔が見られました😊
働き盛りである20代ですが、
卵巣の腫れが気になったため、私から検査をお願いし、
治療後そのまま病院へ行き、検査をしてくれることを約束してくれました
代官山鍼灸室では、婦人科の悩みの受入れをしています
鍼灸は、肩こり腰痛のイメージが先行していますが、
内科・婦人科疾患など、
病院では治療方法が見つからない方・経過観察になっている方
どうぞ鍼灸も頼ってみてください
生理痛・生理不順・子宮(内膜症・前癌病変)、卵巣(嚢腫・PCOS)の悩みなどご相談がいただけます
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