頭痛(緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛)の原因と鍼灸治療について-渋谷代官山鍼灸室-

当院でも治療の上位をしめる頭痛の悩み・・・
頭痛には、さまざまなパターンがあるの知っていますか?

今回は、頭痛の種類をご紹介して、それぞれの頭痛の特徴を述べていきます
そして頭痛は、どのように鍼灸で治療をしていくのかを書いていきたいと思います
どうぞ皆さまご参考にしてください☺︎

繰り返す頭痛・・・誰か助けて。。

頭が重くてベッドから出られない・・・

 

目次

緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛ってどんな症状?
何が原因?どういう人に起こる?

皆さんは、どの頭痛タイプですか?
  ●緊張型頭痛について
  ●片頭痛ついて
  ●群発頭痛について

頭痛の時は、どんな鍼灸治療をするの?
  ●緊張型頭痛の鍼灸治療は・・
  ●片頭痛の鍼灸治療は・・
  ●群発頭痛の鍼灸治療は・・

 

緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛ってどんな症状?
何が原因?どういう人に起こる?

スマホ時代に突入している現代
多くの方が悩みを抱える「頭痛」を、この1ページにまとめてみました
ぜひ正しい知識を身につけ、頭痛を寛解していただきたいです

頭痛といっても色々パターンがあります

 

皆さんは、どの頭痛タイプですか?

●緊張型頭痛
●片頭痛(偏頭痛)
●群発頭痛

それとも、緊張型頭痛と片頭痛(偏頭痛)の混合型の方も・・・

 

●緊張型頭痛について

一昔前は、筋緊張性頭痛、筋収縮性頭痛と呼ばれていましたが
近年、それ以外の原因(心因性、ストレス、精神緊張性、神経性)
によっても起こることに注目され
「緊張型頭痛」と呼ばれるようになりました

両側の後頭部から首周り、両側頭部、前頭部(おでこ辺り)にかけて
締めつけられるような鈍痛(鈍い痛み)で
痛みは徐々に強くなり、比較的長い時間続きます

頭痛のほとんどが緊張型頭痛。頭が全体的に痛い・怠いなど。疲労やストレスが原因です

患者層:
頭痛患者の7割程度を占めています

原因:
慢性の筋肉の収縮(緊張)、それに伴って頭皮の血管が収縮によります
ほとんどの例で「不安」「ストレス」に関連が見られます

症状:
両側の後頭部から首周りの鈍痛・圧迫感・絞扼感・頭重感
頭全体が包まれるように痛むこともあることから
「天使の輪っか頭痛」「孫悟空頭痛」と呼ばれることもあります

拍動性は無い(ズキンズキンは無い)
夕方に症状が増悪する傾向
天候に依存する方が非常に多い(いわゆる天気病
発症はゆっくりで、比較的長く続き、我慢できる程度のことが多い

一言:
日頃、治療をしながら感じることですが
「片頭痛が酷くて治療に来ました」という方の中には
【緊張型頭痛】のパターンが少なくありません

また、緊張型頭痛と片頭痛(偏頭痛)の混合型を訴える方もいます

 

●片頭痛(偏頭痛)ついて

反復する発作があったり
間欠的(一定の時間をおいて起こったりやんだり)に起こる拍動性の頭痛
視野がチカチカしたり(閃輝暗点)などの前駆症状があり
吐き気や嘔吐を伴うことが多いです

片側のみにズキンズキンとした痛みは片頭痛の特徴です

患者層:
男女 1:2
若い女性に多い
(女性ホルモンに関連することから。閉経後は片頭痛は少なくなる)

原因:
片頭痛の原因は明らかにされていないですが
何かしらのストレスが起因となり
血管を収縮後→拡張することにより
顔面を走行する三叉神経を介し拍動性の痛みを引き起こします

誘因は、何かしらのストレス
チラミンを多く含む食品(チーズ・チョコレート・オレンジ・赤ワイン)

「チラミン」には血管を収縮させる作用があり
チラミンが身体に取り込まれた直後は血管を収縮させるのですが
チラミンが分解された後は、血管が拡張してしまい片頭痛を起こします

症状:
片頭痛は慢性、再発性の経過をとり
一側性(片側性)のズキンズキン(拍動性)とした頭痛です

食欲も無くなり、吐き気・嘔吐を伴うことが多いです

片頭痛が起こる前駆症状として「閃輝暗点」を伴うことがあります

「閃輝暗点」
視野の中に眩しい光が現れチカチカする
その後視野が暗くなり見えなくなる現象

一言:
頭痛だからといって安易にマッサージをすると
痛みを助長するのが「片頭痛」です
症状を鑑別できる治療院に診てもらうのが必要です

 

●群発頭痛について

片側の眼窩(目の奥側)に数秒間のキリで突くような
とにかく激しい痛みを短期間に繰り返します

目の奥が抉られるような強烈な痛みが特徴です

患者層:
男女 5:1
20代〜30代の男性に多い

群発頭痛の発症頻度は、片頭痛の1/100以下と言われています

原因:
原因は不明とされています
しかしながら、誘因されるものとして
自律神経の乱れを招くストレス・飲酒が関連されます

症状:
激しい目の奥の痛み(眼窩部)
眼窩部のえぐられるような強烈な痛み
結膜が充血し、涙が流れ、鼻がつまり、鼻水が伴うことがあります

数日から数週間、集中的に起きますが
間欠期には全く症状がありません

一言:
症状のピーク時には
「病院なんか辿りつけない」というほどの強烈な痛みです

 

頭痛の時は、どんな鍼灸治療をするの?

これまで私は
頭痛で苦しむ方を多く診てきました

「頭が痛すぎて治療院にたどり着くのがやっと」
「頭痛が酷すぎて涙がとまらない」
「ズキンズキンして立っていられない・・」

こちらも見ているのが辛くなるほどです

単純に少しマッサージして楽になるのなら
大方、鍼灸など考えないのでしょうね
よほどの症状の方がお見えになることが多いです

頭がガンガンする・・明日から台風・・

 

●緊張型頭痛の鍼灸治療は・・

基本的には後頭部・首周りの筋緊張が強く頭痛が起こるため
これらの筋肉に対して針を刺入していき
筋の緊張緩和に努めます

また首から胸椎にかけて背骨の際を走行する筋肉も
緊張が強いため併せて留意していきます

特に後頭部と首の付根に付着する筋肉を緩めていきます

また足部を触診して、冷えている場合には
余分な熱気が頭上へと登っていると判断しますので、
気を足部へ下げるための鍼灸治療を行います

足首周囲のツボや手首周りのツボには
気を引き下げる効果のあるツボがあります

また光線治療機器(コウケントー)を使い、足部から膝下を徹底的に温めます

光線治療機器(コウケントー)です

これらの治療により早い方で治療後には頭痛が緩和されています
しかしながら、理想は1~3回ほど連続して治療を受けてくだされば
かなり寛解できます

 

●片頭痛(偏頭痛)の鍼灸治療は・・

片頭痛の特徴は
血管拡張によるズキンズキンとした拍動性の頭痛でした
そのため無闇な血流をよくするようなマッサージや
筋肉の緊張緩和を目的とした鍼灸はしない方が良いと判断します

片頭痛は
顔面を走行する三叉神経に沿って痛みがでます
そのため鍼灸では、
三叉神経の出どころである
頭蓋骨内にある卵円孔付近を狙った針の刺入となります

また、痛みを和らげるためのツボが
脚部の外側にあるため
的確なツボを都度選択し鍼灸治療を行います

光線療法機を使用するのはいうまでもありません

 

拍動性を持つ片頭痛の治療は容易ではありませんが
一つ一つ問題をクリアしていけば
片頭痛が起こりづらい体質になります

 

●群発頭痛の鍼灸治療は・・

群発頭痛の特徴は
眼窩の抉られるような強烈な痛みでした

頭蓋骨内の神経が過敏となり強烈な痛みを出す群発頭痛時には
頚椎(首の骨)と頚椎の間の神経の出どころ付近を中心に針を入れていきます

また片頭痛時と同様に
頭蓋骨内にある卵円孔付近を狙った針の刺入もいたします

そして自律神経の乱れが大きな原因となるため
全身のツボを使った全身の鍼灸治療と
光線療法機を使い自律神経の乱れを整えていきます

 

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