東京都渋谷区にある渋谷代官山鍼灸室です
線維筋痛症は指定難病ではありませんが
国内で患者数は増えており
西洋医学と併行して鍼灸治療で何かできないかと相談を受けます
線維筋痛症の方を治療して多々感じることがありますので
このページでまとめてみたいと思います
話がダラダラと長くなりますのでご了承ください
線維筋痛症とは
全身の激しく耐えがたい痛み、しびれ、倦怠感、疲労感
痛みから招く不眠、うつ、気力の低下です
やはり何といっても「痛み」が人生を狂わしていきます
西洋医学では神経の興奮を抑えるためのリリカや
痛みを和らげるためにサインバルタが処方されています
東洋医学で「線維筋痛症の痛み」は
「体や心から出られなくなった熱」です
過去に頑張りすぎた「体のSOS」であり
過去に苦しみ悩んできた「心のSOS」です
体の奥底、心の奥底で苦しんだストレスは
限界を達したとき
原因不明の痛みとなって、体表へSOSとして現れます
これが東洋医学での見解です
線維筋痛症の方を治療していると
治療中に涙が勝手にでてきたり
治療後に強い痛みがでたり
蓋をしていた思い出したくない過去の出来事の悪夢にうなされることがあります
これらはとても良い傾向です
線維筋痛症が寛解されていく段階では
皮膚に湿疹がでることもあります
湿疹も「体や心から出られなくなった熱」そのものです
ですから几帳面で真面目で責任感が強く
物事を適当に済ませることができなかったり
幼少期に両親から愛情が注がれなかったり
常に寂しさを感じる幼少期だったり
仕事を頑張り過ぎたり
「本当は間違っているのに」と思ってもぐっと堪える癖があったり
このような性格の方に線維筋痛症が発症してきます
過去に味わった辛く耐えがたい経験
頑張り過ぎた経験は
背骨の中にある脊髄を通って脳が記憶を刻みます
常に興奮した信号を受け取る脳は
危険な信号を体に送り続けて
痛みとして警告を鳴らします

幸いに鍼灸は神経系にとても良い効果をもたらしてくれます
針で体表を刺激することで
針刺激を受けたった脳は自律神経を整えようと働きだします
線維筋痛症では
交感神経が過緊張、副交感神経が機能低下している状態ですから
指先や背骨の際をつかって
交感神経と副交感神経に針刺激を入れていきます
鍼灸は魔法ではありません
特別なことはおこないませんが
的確な場所を捉えれば
脳は刺激を受けとって
自律神経を整えようと治癒力が働きはじめます
治癒力が働きはじめると
さまざまな症状が体の内側から出始めます
この時、その症状に目を背けずにしっかりと向き合うことです
線維筋痛症の方へ
もし痛みで苦しんでいたり
他に何かできないかと思い悩んでいたりしたら
どうぞ鍼灸を頼ってみてください
ゆっくりと話をしながら治療を進めていきます
私がおこなう治療は大まかに3つです
①指先から点状出血させて脳に刺激を入れる
手足の指先(爪の際)にあるツボに専用器具を用い軽く点状出血させます
これを井穴刺絡(せいけつしらく)といいます
点状出血を10〜30滴行うことで、血液のうっ血がとれ、指先から脳に刺激が伝わり、自律神経(交感神経・副交感神経)と体性神経(運動神経・感覚神経)の調和を促し、人間が本来持っている先天的な治癒力を引き出してくれる、古くから伝わる東洋医学の治療法です
特に指先には神経が密集し感受性が高い領域のため、井穴刺絡は症状改善にとても有効です


井穴(せいけつ)といわれる爪の際にあるツボに専用器具で針を刺して点状出血させます
当院では、線維筋痛症の場合、必ず井穴刺絡をおこないます
指先から出血をさせるので多少怖いイメージを持たれるかもしれませんが、子供〜大人まで幅広く受けることができます
針を刺すのはほんの一瞬です。そのため髪の毛を抜かれたチクッとした感覚はありますが、驚くほど痛いことはありません。ほとんどの方は「もう終わったの?何をされているのか分からない」という感想です


治療毎に井穴刺絡をおこない
脳に対して刺激を入れていきます
自覚症状では変化が感じられなくても、脳はこの刺激を必ず受けとっています
個人差はありますが必ず体調面が変化していきます
②全身の細胞の新陳代謝を促すこと
体内では常に古い細胞が新しい細胞に入れ替わることで生命を維持しています
この細胞が入れ替わることを「代謝」といいます
代謝が円滑におこなわれないと
古い細胞が体内に残って悪さをします
どんなに健康な人でも
一日に数千個のがん細胞ができます
しかし代謝がしっかりおこなわれることで
がん細胞は元気な細胞に攻撃され死滅します
この代謝を滞りなく起こせるように
光線治療機器(コウケントー)を利用して新陳代謝を促します
光線治療機器(コウケントー)について(※解説がご覧なれます)


光線治療機器(コウケントー)は
単なるからだを温める温熱治療ではありません
特殊な光線が体内に入り込み
細胞に直接影響を与えます
光線が細胞に届くことで
細胞ひとつひとつの代謝があがります
光線を浴びているからだは
血管が拡張され血流が上がり
体温も上がり代謝も上がり
生命のエネルギーを取り戻します
鍼灸治療中は光線治療機器(コウケントー)を
足裏をはじめ全身に照射をします
細胞ひとつひとつが活性化されるということは
代謝がおこなわれている証明です
その恩恵は体の体温上昇や軽い倦怠感を招くことがありますが
治療回数を重ねるごとにからだも光線に慣れていくので安心してください
③背骨の神経圧迫を取り除くこと
背骨には脊髄といわれる神経の伝達路が収納されています
この脊髄から両サイドに脊髄神経がでています
脊髄神経は
背骨の隙間の椎間孔(ついかんこう)というトンネルから末梢にでてきます
とくに胸椎と上部腰椎は交感神経と関わりが深く
椎間孔(トンネル)付近で神経圧迫がおこっていると
常に交感神経が興奮して脳へ刺激を与えてしまっています
例えば大腸は
胸髄10,11,12(交感神経支配)、 腰髄1,2(交感神経支配)が
大腸の蠕動運動や排便のタイミングを決めていますが
椎間孔付近で何かしら異常があって神経圧迫を受けていると
蠕動運動が起こりにくくなります

神経は背骨の際にある椎間孔というトンネルを抜けてでてきますが
このトンネルは正常であれば神経の通り道が十分あります
交通事故などで大きな外傷が加わると背骨がズレるのは想像できますが
日常生活の姿勢など些細な積み重ねでも背骨を形成している椎骨は
かんたんにズレてしまうのです
例えこのズレがほんのミリ単位だったとしても
神経は過敏に変化を受け取って
脳は危険信号を察知します
危険信号を受けとった脳からは
常に興奮した信号が全身に届きはじめます
これが背骨の際でおこる神経圧迫の作用です
脳と末梢神経は直接繋がっているのです
圧迫がおこっている背骨の際の神経の出どころに針を近づけていくと
筋肉や靭帯とは違った組織が癒着をおこしたような硬くて柔らかい感触を得られます
この組織にそっと針先を近づけて溶かしていくイメージで針でつつきます
鍼灸で使う針は注射針と違って
とても細く柔らかいので神経を傷つけることはありませんのでご安心ください
治療回数を重ねると
癒着をおこしている硬くて柔らかい組織がいなくなっていくのがこちら側には分かります
圧迫が取れてくると脳に届く信号も正常になり
交感神経の過緊張が落ち着いてきます
最後に
治療は最低1週間に1度おこないます
これをまずは3ヶ月続けて
このまま治療を続けるべきかどうかを話し合います
なぜなら
線維筋痛症は1年単位で治療が必要となるからです
人によって治療の初期段階で
自覚症状がまったく変わらない方もいます
焦る必要はありません
人間には先天的に元に戻そうとする治癒力は備わっています
個体差があり治癒力が弱い方は治りはじめるのも遅いです
自覚症状が変わらなかった方でも
3ヶ月時点では大なり小なり変化を自覚できています
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